R&D NOTE 012026.09

目指すのは、
当社史上いちばん
細かいミスト。

より細かいミストを目指す、シャワーヘッド内部構造の試作

量産中のモデルとは別に、次の世代の散水構造を研究しています。いま取り組んでいるのは、外から空気を取り込まず(非吸気式)、水圧だけで霧のように細かいミストをつくる内部構造です。

段階
試作・評価中(製品化の時期は未定)
執筆
代表 Steven(ZHONGHE)
公開日
3Dプリントの試作ディスクから、細かいミストが扇状に広がる噴霧テストの様子
試作ディスクの噴霧テスト(2026年9月)。暗い背景に向けて、横から撮影しています。

What

何を開発しているのか

シャワーのミストは、同じ水量でも水滴が細かいほど当たりがやわらかく、体を包むように感じられやすくなります。一方で、細かさを出水口の細さだけで出そうとすると、目詰まりしやすくなったり、水圧の低い家庭で勢いが落ちたりします。私たちは、この両立を内部の水の流れの設計で解くことを目標にしています。

方式には、外から空気を取り込まない非吸気式を選んでいます。吸気式は空気の取り込み口まわりの圧力に制約があり、シャワーとしての勢いを保ちにくいためです。考え方はファインバブルシャワーヘッドの仕組み(吸気式と非吸気式の違い)でも解説しています。

How

どのように進めているのか

  1. 流れを計算で比べる数値流体解析(CFD)で、形の候補ごとに内部の水の流れを比較します。
  2. 3Dプリントで試作する有望な形を光造形の3Dプリントで試作ディスクにします。
  3. 同じ条件で噴霧させる当社の標準条件(ノズル手前 0.3MPa・水温38℃)で噴霧させ、暗い背景で撮影して見比べます。
  4. 次の形に反映する差が出た点を次の試作に反映し、形を絞り込みます。
CFDによる噴霧シミュレーション。出水口から出た水が、まっすぐな流れから円すい状の薄い膜へ広がり、細かく分かれていく様子
CFD(数値流体解析)による噴霧シミュレーションの一例。出水口付近の断面で、水と空気の境目を計算しています。出たばかりの水はまっすぐな流れですが、約14ミリ秒のうちに円すい状の薄い膜へ広がり、細かく分かれていきます。寸法の目盛りと内部の形は画像から外しています。

2026年9月時点で、2回目の試作に進んでいます。1回目の試作では、形によってミストの見た目の細かさに差が出ました。その結果をもとに、水の入口まわりの形を見直しています。

Disclosure

公開していること・していないこと

区分内容
公開開発の方向(非吸気式で、より細かいミスト)、進め方(CFD・3Dプリント試作・噴霧テスト)、試験の標準条件、当社が選んだ噴霧テストの写真、CFDによる噴霧シミュレーションの動画
非公開内部の形状・寸法、流量や粒径などの測定値、上記以外の試作写真。いずれも当社の開発資産のため公開していません。
主張しないこと気泡の数や大きさ、洗浄・美容などの効果。製品として確認できた段階で、根拠とあわせてお知らせします。

Next

これから

次の試作で形の比較を続け、ミストの細かさを数値で比べる評価方法を整えます。公開できる範囲の進捗は、この研究開発ノートで順次お知らせします。

製品化とサンプル提供の時期は未定です。新しいミスト構造に関心のあるブランド・商社の方には、開発の状況をご説明できます。現行モデルでのOEM/ODMはファインバブルシャワーヘッドOEMをご覧ください。

FAQ

よくある質問

この試作のミストは、製品として購入できますか。

現在は研究開発中の試作で、製品化の時期は未定です。現行のファインバブルシャワーヘッド(5モード切替)のOEM/ODMは、すでにご相談いただけます。

測定データや構造図は公開されますか。

内部の形状・寸法と、流量や粒径などの測定値は、当社の開発資産のため公開していません。公開できる範囲の進捗は、この研究開発ノートで更新します。

微細な気泡(ファインバブル)は発生していますか。

気泡の発生も評価の対象ですが、測定方法を含めて確認中で、現時点では確認済みの事実として公開できる段階ではありません。気泡の数や大きさを示す場合は、測定機関と条件をあわせてお知らせします。